遊びの時間は終わらない

いきなり小説なんか書き出してどうしたんだお前は、とか
遊びすぎたかなぁとも思うのだがさてはて。

でもまぁ人間って遊ぶの大好きだよなぁ。
大人になってからも、お年寄りでも、男でも女でも種類は
あるだろうけどとにかく遊ぶの大好き。

人間以外の動物も遊ぶの好きではあるのだけど。
イルカとか特にそうらしい。
遊ぶのが好きってのは知性と関係している可能性が高そうだな。

…最もイルカとかたまにえさの魚で遊んだりするらしいから
「食べ物を粗末にすると目がつぶれるよ！」
とかおばぁさんイルカに文句言われたりするんだぜきっと。

さておき、知性と関係しているとしたばあい、遊びそうなのは
大体哺乳類とか鳥類とかそんな感じですわ。
実際カラスとかが滑り台で遊んでる映像みたことあるがびっくりだ。
将来この星はカラスの惑星になるかもわからんね。

じゃあ何のためにそんな意味のない遊びをするんだ、と。
実際問題としては意味がないわけではない。

例えばつい最近ですが、動物園のシロクマの子供がかくれんぼしている
っていうニュースなんてあったんですよ。

くまの子見ていた　かくれんぼ　おしりを出した子　いっとうしょう♪

…ってシロクマのこどもがお尻を出してました。何がなんだか。

ところがこの行動、れっきとした意味がある。
どうもこれ、観光客を餌に見立てた狩りの訓練だったというのだ。
つまりかくれんぼして何を練習していたかというと、獲物を狙う
ための隠匿行動だったと。うわぁ。

で、大体の動物の場合そういう遊びってのは意味があることが多い。
多くの場合狩りの訓練や、メスの獲得のためのトレーニングなど、
というわけなのだ。

無論その中には人間も含まれる。
…もっともそうでない行動もあるとは思うんだけれども。

子供は外で遊べなんて昔は言われてたもんじゃないか。
外で遊べば体も元気になる。身体能力高くなる。
そういうわけで本来人間だって遊ぶのは身体訓練などの目的も
かねていたはずなんだと。

しかしながら人間が文化を持っちまうと今度はその
「文化の習得」のために遊ぶっていう方向性が生まれてくる。
例えばおままごとなんかそうじゃないだろうか？
（クレ○ンし○ちゃんのリアルおままごとをリアルで、はマジ勘弁だが）

さらにややこしいことなのだが、遊びだったはずのものから仕事が
生まれ（これはある意味生物などの捕食活動に相当するのかも
しれないが）、んでもってその遊びだったはずのものでメシ食う人が
出てきて、そのために訓練をするというわけのわからない事態に。

例えばスポーツ。
本来身体を鍛えるための遊びだったそれは、エンターテイメントになって
その結果それで飯を食う人が出てくる。そしてそれを目指す人が多数いる。

学問にしたってそうだ。
ある意味自然科学なんて昔は金持ちの道楽だったというのはちょっと
いいすぎかもしれないが、研究で得られるものって今ほど多くなかった
関係もあって今ほど重宝されたわけじゃない。

文学。もともとそりゃ情報伝達などのためのツールだったそれを
遊びに使ってさらにそれで飯を食う人が出てきて…

先進各国では一粒あたりの収穫が20倍以上といわれているわけで
（中世ヨーロッパなんか2倍くらいじゃないか？）、となると
第一次産業に携わる人間なんて5％も必要なくなる…。
資源の再分配機構って側面もあるのかもしれないな…。

で、近年なんかだと例えばコンピュータゲームね。
あれなんかでもまさにもとは研究屋の道楽だったのに、今じゃ
何兆円産業とか…もう産業になってるのかよ産業に。

でもさ、なんでかわからんけど人間って
「それが仕事になるとやる気がなくなる」
よな不思議と。

それもまぁ間違ってないっちゃ間違ってないんだろうけど。
動物に話を戻してみると、遊びの段階だったらどっちでもいいんだけど
それが捕食活動となるとまさに生きるか死ぬかであるわけで。

遊びだった時点では生きるか死ぬかなんて考えられないが、それが
捕食や仕事となるとそうも言ってられなくなる。
失敗したら最悪死ぬわけだから。

ただ逆に遊びの段階だと真剣さが足りないって事もしばしばある。
やはり生きるか死ぬかってのは大きいのかもしれない。
ただ…ゲームしすぎて死んだ、とか言う話を聞くと遊びに真剣に
なるのも怖いと思う。

どこでどう壊れちゃったんだろうなぁ人間。
人間がいつまでたっても遊び好きってのは脳が未完成だからかもしれない。
…完成したらどうなるんだろうか？

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